先週の土曜日に放送していたNHKの番組。
NHKオンライン
東京スカイツリーの建築現場にカメラが入って、その建築技術を紹介したり、近隣に住んでいる人のインタビューを紹介したり。いかにもNHKという番組だったけど、内容はかなり面白かったです。
特に響いた部分は、やはりその建築の現場について。システム開発は建築によく例えられるので、ついそういう視点で見てしまいます。
東京スカイツリーは、国内で最も高い建造物ということで、その建築現場も、これまでにない過酷な環境になっていました。400mもの上空からクレーンで資材を運ぶのですが、上空だと風が強いので普通につりあげてしまうと資材が回転してしまうのですね。そこで、その回転をピタっと止め、自在に向きを変えることができる機材が投入されたりとか。また、上空の建築現場は、5〜6秒周期のゆったりとした横揺れがずっと続くということで、そういう場所で一日中仕事をする現場の人の体に、なんらかの影響がないのかを事前にシミュレーションして検証したりとか。驚いたのが、最終的にツリーの上に立てるアンテナ部分は、中空になっているツリーの内部である程度建築し、それを上空にリフトアップして建てるという工法。こういうのって、ちゃんと事前の設計・検証があって、シミュレーションもしっかりして初めて成立するんですよね。いざ上に引き上げるという段になって、「この穴通れません！」ってなったらおしまいなわけで。
いろんな会社の人が何百人もかかわる建築の現場の様子を垣間見ながら、関心することしきりでした。
