ボトルネック

インシテミル米澤穂信さんの作品。
亡くなった恋人を追悼するためにやってきた東尋坊で、不意に崖から落ちてしまった主人公。気がつくと、自分の代わりに存在しないはずの「姉」がいるパラレルワールドに迷い込んでいました。その世界では、恋人はまだ生きていて、家庭の状況、近所の風景など、微妙に少しずつ違っています。そこで、知ってしまった恋人の死の真相。
青臭さ全開の青春ストーリーでした。

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)


自分も中学高校のときは「もし自分がいなかったら」みたいなことを考えたなー。今よりもずっと狭いコミュニティが、世界のすべてだ、みたいに感じていたあの頃。星空を見上げながら「自分はなんで生まれてきたんだろう」って考えたこと、みなさんありますよね?
青春ものは好きなんですが、同じ青春ものでも本作みたいに鬱々としているのはちょっと苦手。「青春デンデケデケデケ」のように、青春の青臭さならぬアホ臭さ全開の方が好みなので、読み終えてすっきりとはしなかったなぁ。