支店長命令で無理やり5億円も融資させられた会社が粉飾決算の上倒産してしまい、バブル期に入行した主人公半沢直樹が、自分の身を守るために債権回収を画策しながら、倒産の裏に隠されたシナリオを炙り出すというストーリー。
文庫本の帯にも書いてありましたが、物語を楽しみつつも、会社の仕組みについて分かりやすく解説してあって、勉強になりました。
会社が「倒産」するというのはどういうことなのか。「不渡り」とはどういうことなのか。「当座預金」とは何なのか。社会人生活ももうすぐ10年ですが、言葉を聞いたことがあっても、それが実際に何なのか、どういう意味があるのかということについて、この本を読むまで知りませんでした。
「空飛ぶタイヤ」同様、大企業によくいる嫌な感じのヤツが、最後けちょんけちょんにやられるので、スカっとします。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
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