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死神の浮力 / 伊坂幸太郎

子供を殺された夫婦と、死神の1週間の物語。

「俺は、そのことに気づいて、愕然としたんだ。愛おしい子供もいつか死ぬだなんて、そのことをまともに受け止められる親なんて、ほとんどいないはずだ」

死ぬのが怖い。

夜、布団に入り眼をつぶるのだけど、自分や親の「死」について考え、おそろしくなり、眠れなくなるということが、高校生や大学生のころよくありました。思春期特有の不安定さだったのでしょうか。その後、社会人になり、結婚して、そのような思いにかられることも少なくなりましたが、最近また似たようなことを考えることが多くなってきました。

それが、この本でも語られている「子供の死」です。

自分自身の死よりも、子供がいつか死ぬという事実の方がよほど恐ろしいです。そのことを考えるだけで、心臓がぎゅっと締めつけられる気持ちになります。

「いつか死ぬ時が来るけれど、それは決して怖ろしいことじゃないって教えたかったんじゃないの」

本に登場するお父さんのように、僕も自分のこどもたちに、そういうことを伝えられる日が来るといいなと思いました。

死神の浮力

死神の浮力