ハンガー・ゲーム

アメリカで4週連続No.1を獲得した「ハンガー・ゲーム」を見ました。

文明崩壊後の北アメリカに位置する国家パネムを舞台に、16歳の少女カットニス・エヴァディーンの一人称視点で書かれている。パネムはキャピトルと呼ばれる高度に発達した都市によって政治的に統制されている。「ハンガー・ゲーム」とは、キャピトルを囲む12の地区から、各地区ごとに男女1人ずつくじ引きで選出された12歳から18歳までの24人が、テレビ中継される中で最後の1人が残るまで殺し合いを強制される、1年に一度のイベントを指す。

ハンガー・ゲーム - Wikipedia

アメリカ版「バトル・ロワイアル」と聞いていたのですが、突然たけしがやってきて「今からみなさんに殺し合いをしてもらいます」と言うような不条理さはなかったです。全世界でヒットするだけあって、売れるようにちゃんと作りこまれたハリウッド映画でした。

子どもたちが殺しあうという映画なのに、R指定がついてなかったので、なんでだろうと思っていたのですが、殺し合いのシーンでは命のやりとりを間接的に伝える演出になっていたり、そもそも血がドバーッみたいな演出が控えめになっていたり。最後まで生き残る主人公は、ほとんど直接手を下さないという、それでいいのか的展開(それでいいんでしょうけど)。幅広い層をターゲットに映画を作ると、まあこうなりますよね。あらかじめ続編が3作目まで予定されているらしく、主人公の男女関係など回収されない伏線がいくつかあってその辺ももやもやした感じになっていました。

主人公のカットニスを演じたジェニファー・ローレンスは、同じ年に主演した「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー主演女優賞を受賞したということで、大作に出演しつつ賞レースでも勝ち残れるすごい女優だなと思いました。まだ若いのにね。

ハンガー・ゲーム [DVD]

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