マッドマックス 怒りのデス・ロード

評判がよいマッドマックスを見てきた。

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「見るほどに知性が下がる」「2時間大体アクションシーンだから途中寝てても大丈夫」みたいな話を聞いていたので、冒頭数分でのテンションアゲアゲMAXには思わず苦笑という感じだったが、思っていた以上にちゃんとしていた。2時間見たあとは、なんかすごいもの見たな、という謎の満足感が溢れていた。映画に登場したドラムとギターで鼓舞するマシンを会社にも作って、みんなを応援したい。

物語の骨子は、支配のルールが定められた世界の中で逆転を狙うってもので、「荒廃した世界の中、水や食料・燃料を牛耳る富裕層が、持たざるものをコントロールしている」って構図は、程度の差こそあれ、普通に今の社会と同じ構図になってるなーと思った。

原題Fuly RoadのFulyは何に対する怒りなのか。

明らかに不平等な支配社会を血肉が踊るアクション活劇としてデフォルメして料理されることで、自分の世界とは関係がないものとして楽しむことができるこの世界こそ、正気の沙汰ではないのかもしれない。