昨年買っていた伊坂幸太郎の「モダンタイムス」を読みました。
読んでいて途中から「魔王」のキャラクターがたくさん登場してきて、ちょっとびっくり。各小説の登場人物や設定が微妙に重なることで有名な伊坂氏の作品ではありますが、まさかここまでの重なり具合だとは思ってませんでした。
これから読もうと思っている方は、まず「魔王」の方を読まれることをおすすめします。
さて、物語は少し未来の世界の話。
とある隠された事件のことに興味を持った人間を、自動的に排除していくという国家レベルでのシステムができあがっていて、例えば特定のキーワードでインターネットを検索すると、怖いお兄さん達にひどい拷問を受けたりするわけです。
気弱な主人公が、事件に巻き込まれながら、その隠された事件の真相に近づいていくストーリーは、スリリングで、伊坂節が効いていておもしろかったなぁ。
人は大きな目的のためだけに生きているわけじゃなくて、小さな、ちっぽけなもののためにも生きる価値はあるんだよね。
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