クライマーズ・ハイ

横山秀夫原作の映画「クライマーズ・ハイ」を見ました。

クライマーズ・ハイ [Blu-ray]

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500名超の命が失われたJALの航空機事故に挑む地元新聞社の男達の物語です。原田監督の映画っぽく、とにかく熱い。仕事に対してここまで熱くなれるのかと感動してしまうくらいです。
例えば、事故が起きたその日、事故の全権デスクを任された悠木は、事故の写真を大量に載せるため新聞広告を勝手に紙面から外してしまいます。その夜、ロビーで仮眠を取っているところへ押しかけてくる広報部部長。眠っている悠木を起こして、広報部長は怒鳴りつけます。
「おい!おまえが広告を飛ばしたのか!?お前、自分が何したか分かってるのか?昨日はな、市内最大級のショッピングセンターのオープンの日だったんだぞ!この広告を取るのに、うちの若いもんがどんだけ苦労したか分かってるのか!?」
それに対して悠木は、「過去最大規模の飛行機事故が起きてるんですよ?」「中身が良くないと広告もつかないでしょ」と応戦。謝るどころか火に油を注ぐ発言で、激しい口論になっていきます。
一方、悠木の所属する編集部は、新聞を販売する販売部とも敵対関係にあります。いつも編集部が締め切りを守らないため、販売部が方々に頭を下げてまわらないといけないということなんですね。で、この販売部のドンがまたキャラが立ちまくっているのです。今夜も締め切りを延ばして欲しいという悠木に対して、「お前ら編集がやってるのは自己満足にすぎないんだよ。試しに白紙を2、3枚混ぜてみろよ。俺らがきっちり売ってやるから」とけんかを売ってくるのです。
この他にも、仕事上の対立で火花を散らすシーンが目白押しになっています。

仕事にマンネリを感じている人は、この映画を見ると仕事に対する情熱を取り戻すことができると思います。