書店で「オトナファミ」という雑誌を見かけたので買ってみた。
30代男性向けのサブカル情報誌って感じなのかな。ゲーム、映画、漫画の情報が広く浅く載っているので、僕にちょうどいい感じの雑誌かも。隔月で発行されているみたいだ。
誌面からおもしろかった部分をいくつかピックアップしてみる。
特集「カリスマエンタの創り方」
ナンバーワンクリエーターに訊く、と題して、松本人志、浦沢直樹、堀井雄二、ティム・バートン、ジェームズ・キャメロンへのインタービューが掲載されている。なんというか30代にびびっとくるラインナップ。逆に言うと、それ以外の層には全然響かなそうだ。特に、ティム・バートンやジェームズ・キャメロンなんて20代、10代の人は知らない人も多そう。
堀井雄二さんのインタビューで、ズルできるのも「ドラクエ」の醍醐味、と分析しているところがおもしろい。
堀井 : 例えば『ドラゴンクエスト』の基本姿勢は、ある程度の"ズル"を許容範囲だと考えて作っているんですよ。『2』の福引所とかそうですが、福引券が当たったら売ってお金にしたり。人間って自分が発見した"ズル"が美味くいくと燃えるんですよね(笑)。メタルスライム狩りだったり、そのこと自体にも思い入れが出来て、やる気になっていく。『9』でも、マルチプレイを利用すれば、先のお店に行って本来ならストーリーを進めないと手に入らない強い武器を買えたりします。というようにプレイヤーが、より能動的になれるように、いろんな工夫をしているんです。じつは能動的にさえなれば、どんなゲームも面白くプレイできるんですね。
プレイヤーが能動的に動くようにしむける、というのは色んなところで応用ができる本質的な話だ。堀井雄二さんは、この辺のくすぐりかたが実に上手いなぁと『9』をプレイしていて思った。
「キャバクラにはまっているのでは?」というWeb上での噂に対して、コメントしているのが微笑ましい。
カイジ 人生逆転ゲーム
2009年秋コミック原作ムービーより、福本伸行原作の名作「賭博黙示録 カイジ」の映画版の紹介。映画版では、Eカード、ブレイブ・メン・ロード、ちんちろりんあたりが登場するようだ。
原作が好きなので、どんな映画になるんだろうかとわくわくしているのだが、原作者福本伸行さんへのインタービュー部分にちょっとしたヒントが書かれていた。
福本 : (前略)脚本家の大森(美香)さん、ほんとにご苦労されたと思います。観ればわかりますが、劇中で日常会話ほとんどないんですよ。人生のエキスみたいなセリフばっかりいうんですよ、みんながみんな。僕が描いた台詞を、状況や相手を変えてたくさん入れ込んでくれてるんです。(後略)
「金は命より重い・・・!」とか、「大人は質問に答えたりしない」とか、「人は人を救わなくても心が痛まない」とか、そんな台詞ばっかりなのか!原作ファンじゃない人が観たら、テンションについていけなさそうだ。
オトナファミ 2009 October 2009年 9/24号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 雑誌
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- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/07/11
- メディア: Video Game
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- 作者: 福本伸行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/09/03
- メディア: コミック
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