サマーウォーズ

「サマーウォーズ」を観ました。
ネット上の仮想空間OZがアカウント乗っ取りAIによって攻撃され、現実世界があわや大惨事となるところを、主人公の小磯くんwith陣内家の面々が活躍して世界を救うというストーリー。あらすじ的にはよくある話ですが、先進的な仮想空間と日本の昔ながらの田舎の光景や、核家族と大家族、若者の成長物語といったディテールがとても丁寧に描かれていて、かなり面白かったです。
シリアスな展開の固い部分と、アニメ的な柔らかい部分のバランスが絶妙で、ともすると説教臭くなりそうなところをうまくまとめていました。

作品中では、「自分にできることをする」というメッセージが強く押し出されていました。
それは、OZが攻撃を加えられ現実世界が混乱している時に、陣内家のおばあちゃんが自分の知り合いに電話しまくり、行動をよびかけるシーンや、クライマックスの世界中の人がアバターを差し出すシーンに顕著です。とても大きな問題に対して、人はときに無関心になったり、呆然と立ちつくしたりしがちですが、どんな苦境でも諦めずに自分にできることを探し出して、それを実行するのはとても大事ですね。ぜひ実践して行きたいところです。

それにしても、良い作品なのにブルーレイが1万円近くするスペシャル版しか用意されていないというのはちょっとどうなんだろう。花札とかいらないからもっと安く手にはいるようなラインナップにしてほしいなぁ。

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