ターミネーター4

チャーリーズ・エンジェル」のMcGが監督ってことで、ちょっと不安だったのですが、やはりその不安は的中してしまいました。
映像はまあスタイリッシュだし、メカの造形も悪くないんだけど、なんというか「ターミネーター汁」が足りないんですよねぇ。圧倒的破壊力を持つメカが、じわりじわりとにじり寄ってくるあの恐怖感みたいなのがまったくない。映画の最後の方で、T-800も出てくるんだけど、圧倒的にでかいメカを見たあとでは、「なんであのでかいメカを量産しないんだろう」という疑問しか湧いてこない。
随所にターミネーターシリーズへのリスペクト(オマージュ?)みたいなのが散りばめられていて、"I'll be back"だったり、「2」のチェイスシーンを彷彿させるトレーラーのシーンがあったり、ガンズのYou could be mineが流れたりするのですが、なんかどれも取って付けた感が漂ってました。
ジョン・コナーを演じるクリスチャン・ベールも、いい役者なんですけど、しゃべりが独特すぎて、映画の最後は「ダークナイト」見てるんじゃないかと錯覚してしまいました。
オリジナルのタイトルは「Terminator Salvation」。Salvationは、「救済」とかいう意味があるんですが、「3」でぼろぼろにされたターミネーターシリーズの救済には失敗したようです。