真夏の方程式 / 東野圭吾

ガリレオシリーズ最新作です。
海底資源開発のアドバイザーとしてある島を訪れた湯川学が、科学嫌いの小学生と交流しながら、旅館で発生した事件の謎に迫るというストーリー。
自然環境を壊すことなく開発を進めることは不可能だと湯川は言い切ります。あとは「選択」の問題だと。それはこの事件の結末にもつながります。誰も傷つけることなく事件の解決は測れない。誰の意思を尊重して、誰のことを守るのか。湯川が最後に下す「選択」も見所の一つでした。
いつものガリレオらしく科学的事象の解説などもありつつ、東京と離島という2つの土地で捜査や事件が進行するという新しい試みも取り入れられていて、面白かったです。

真夏の方程式