SUPER 8 / デブとメガネと矯正器

J・J・エイブラムス監督、スピルバーグ製作総指揮の話題作「SUPER 8」を会社の同僚と観てきました。前評判通りのおもしろさでした。
以下、ネタばれします。
物語は直球勝負で、最後のドンデン返しとか、若い女優のセクシーカットとかなく、主人公達がある事件に巻き込まれながら成長していく様子をちゃんと見せてくれます。そのどストレートな物語を、スピルバーグロバート・ゼメキスが80年代に作っていたジュブナイルを見て育った監督が、2011年の今、最新の技術を使い過去の名作へオマージュを捧げながら撮影したのが本作。映画の宣伝で「E.T x スタンド・バイ・ミー」というキャッチコピーを付けている人がいましたが、正しくそのとおりの内容でした。なので、ストーリーや映像を楽しみつつも、ここはあの映画のあのシーンだな、という風に宝探しをする感覚でも楽しむことができます。
子どもが主人公で活躍する名作と聞いて、「スタンド・バイ・ミー」や「グーニーズ」を思い出す人には、この映画を強くおすすめしたいです。こどもたちグループもちゃんと、主人公にデブにメガネに矯正器というテッパンの組み合わせで、思わず「分かってるねぇ」と唸りたくなります。でもって、そのデブやメガネや矯正器たちが、物語の要所要所でちゃんといい味を出してます。
エンドロールで流れる、こどもたちが撮影したという体の8mm映画を見ていると、自分も映画を撮影したい気持ちになりました。
余談ですが、ヒロインのお父さん役を演じていたのが役者に見覚えがあって、誰だろうなーとずっと気になっていました。家に帰って調べてみたら、ロン・エルダードでした。ERの1995-96のシーズンにゲスト出演していて、その後「ディープ・インパクト」の宇宙飛行士役で一時期有名になった役者です。色々なところに懐かしさを感じる映画でしたが、その懐かしさを醸しだすのに一役かってくれました。