(500)日のサマー / えー、うそーとショックを受けてしまうアンチ恋愛映画

先に断っておきますが、映画は良かったです。
ある男女の恋愛模様を、時系列を前後しつつ描いて行きますが、その雰囲気がなんとなく「エターナル・サンシャイン」に似ていました。見終わった後の印象はまるで違いますが。
MTV出身の監督っぽいなーと思いながら見ていたんですが、やっぱりミュージックビデオ出身の監督でした。マーク・ウェブさん。音楽と映像がシンクロしていくシーンとか、主人公の心象風景をミュージカルダンス調に表現したシーンとか、印象的なシーンが多かったです。
↓これはマーク・ウェブが監督したMaroon5のPVなんですが、左右に画面を割って、Before / Afterを表現するみたいなのと似たシーンがあって、そこも見どころの一つです。

次は「アメイジング・スパイダーマン」を監督するそうです。この間予告編見ましたが、サム・ライミ版とはがらりと違った雰囲気になりそうで楽しみ。

あと、主人公を演じていたのが、「インセプション」で印象的なカッコいい役を演じていたジョゼフ・ゴードン=レヴィットで、「インセプション」のクールで頼りがいのある男とは真逆の駄目男になっていました。

以下、ネタバレします。

映画のストーリーを端的に説明すると、メッセージカード制作会社に務めるトムが、社長のアシスタントとしてやってきたサマーにひとめぼれして、体の関係まで発展するけど、サマーは恋人じゃないと言いはって、それでも運命の人と信じていたトムなんだけど、結局うまくいかなくて、あっさりサマーは別の人と結婚してしまいます。
仕事も辞めて、転職活動中のトムとサマーが思い出の場所でばったり会って、そこでサマーがトムに「あなたは運命の人じゃなかったの」的なことを言うんですね。えー、それ言っちゃう、みたいな。
まあ、人生なんてそんなもんで、片方が運命的な出会いと思っていても、片方にはまったく響いてないなんてことはざらにありますからね。それでも、運命の人と信じていた人に、あんな風に言われると、ほんともう立ち直れないですよ。映画の最後、新しい運命的な出会いで締められていて本当に良かった。あれが無かったらどんより落ち込みっぱなしですよ。


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