良い映画でした。この映画、観る年齢によって感じるところが大きく変わる作品かなと思います。5年後、10年後にまた観てみたいです。
以下、ネタバレ含みます。
俳優陣の演技も、ポイントを抑えた演出も良いですが、なにより脚本が素晴らしいです。リストラされた社員たちが口にする生の言葉や、ライアンとアレックスのウィットに富んだ会話、そして「解雇宣告人」として数多くの人物の人生について説いてきたライアンが、ふと自分自身の人生を振り返り、自分の信念が揺らいでいくという展開。ぐいぐいと引き込まれていきました。
原題である"Up in the air"は、「上空に」という意味のほかに「未定である」「漠然としている」という意味があります。ラストシーン、空港で呆然と立ち尽くしたらライアンを象徴していて、映画を見終わったあとタイトルのダブルミーニングに気がつく良いタイトルですね。
ジョージ・クルーニーはこの手の役をやるのにちょうど脂が乗りまくって良い感じ。彼はERの頃から、自分が次にどんな役をやるべきかというセルフ・プロデュースに長けていますね。そういえば、映画の冒頭でジョージ・クルーニーにクビを切られる役として、"ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い"の義弟役でぶっとんだ演技を披露していたザック・ガリフィアナキスが出ていたのに驚きました。
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