アウトロー

妻と子供を京都駅で見送ったあと、T-Joy京都へ行って来ました。LOOPER/ルーパーが目当てだったんですが、上映は11:20から。と、ちょうど9:00~11:15でトム様主演最新作「アウトロー」が上映だったので、見て来ました。

アウトローって言うと西部劇の無法者ってイメージがあるんですが、元軍人ジャック・リーチャーが活躍するハードボイルドものでした。
英語のタイトルは"Jack Reacher"、つまり物語の主人公の名前がタイトルになっています。元になった小説は"One Shot"というタイトルだったそうなので、そのままでも良かったんじゃないですかね。「トム・クルーズ主演!ジャック・リーチャー」って、映画の中に出てくる架空のパロディ映画っぽい雰囲気(ベン・スティラーとかがやってそうなイメージ)が漂って、こっ恥ずかしいです。

以下、ネタバレあります。

ストーリーは、とある街の川沿いでスナイパーライフルを使った無差別射殺事件が発生し、容疑者が逮捕されるものの、実は罠によってはめられた冤罪で、真犯人は別にいた、みたいな流れ。そこに事件を聞きつけてやってきた退役軍人のジャック・リーチャーが、するどい洞察力で、事件に隠された一面をどんどん暴いてきます。ミステリー小説として読んだら結構おもしろそうなんですが、実際に画にしてみると細かい突っ込みどころが色々気になりました。

とにかく全編から醸し出されるハードボイルド感が半端無くすごい。まさか2013年にこういう映画が見られるとは思わなかった。しかもトム様主演で。
酒場で飲んでいるとチンピラに囲まれて「表にでろ」って言われても、「後悔するからやめておくことをおすすめするよ(やれやれ)」みたいな感じで、圧倒的強さでチンピラを退治するジャック。悪い奴の背後をとって銃を突きつけ、銃を捨てさせて圧倒的優位にたったのに、自らも銃を捨てなぜか殴り合いで決着をつけようとするジャック。ジーパンに薄汚れた白いピチピチシャツで、それしか服を持ってないと豪語するジャック。彼がかっこよくキメるたびに、「いやいやいやいや」と思わずニヤニヤしてしまいました。

そんな中でキラっと輝いていたのは、名優ロバート・デュヴァル。元軍人役を渋く演じてました。にしても、もうだいぶおじいちゃんですねぇ。

完全に余談ですが、序盤で出てくる、黒幕の手下の顔が長友っぽくてちょっとおもしろいかったです。