ダイ・ハード/ラストデイ

ブルースおじさんの最新作「ダイ・ハード/ラストデイ」観たよ。

オリジナルのタイトルは"A Good Day to Die Hard"だって。断然こっちのほうがいいじゃん。誰だよ「ラストデイ」なんてつけたの。いかにもシリーズ完結っぽい雰囲気を醸し出しているけどそんな話どこにもないし。ちょっとあおって集客したい気持ちは分からなくもないけど、ラストデイはないわなー。

以下、ネタバレしまくるので要注意。

前作、ダイ・ハード4.0が割りと良かったので、今回はどんな感じかなと思っていたら、なんか息子が登場してきましたよ。4.0では娘の方が出てきてたけど、今回は息子。もういい年だから、親子で活躍って感じなんだろうね。ターゲット完全におっさん世代。

その肝心な息子とは、大昔に喧嘩別れしていて、行方を調べていたら、なんかロシアで人を撃って捕まってるって言うわけ。それを聞いた我らがジョン・マクレーンが、海をわたってはるばるロシアへ。アメリカ飛び出しちゃったよ。

で、実はCIAのスパイになっていた息子は、ロシアの元悪党コモロフから重要な証拠をゲットする代わりに、彼を国外に脱出させるみたいなミッションに付いているんだけど、運悪くマクレーンが邪魔しちゃうのね。わざとじゃないのよ。たまたまね。あの人運悪いし。

ロシアでまさかの再会を果たした親子なんだけど、「息子!」「親父!」そしてハグ!って展開はないのよ。休暇中の親父と違って、国際犯罪がからむ仕事の真っ最中だからね、息子は。そりゃとうぜん「親父ひっこんでな」ってなるよね。で、重要な証人であるコモロフを連れて、追ってから必死に逃げるのよ、ロシアの町中を。車で。昼間っから壮絶なカーチェイスするわけ。それを見たマクレーン、火がついちゃって、ロシアで一般人の車を盗んでそのカーチェイスに参加すんのね。まずこの展開がおいおいって思うんだけど、しょうがないのよ、マクレーンだし。

でもって、そのマクレーンのカーチェイスっぷりがすごいのよ。モスクワ市民なんだと思ってるんだろうね。車ぶつけまくるし、渋滞している車の上を車でガンガン踏みつけるし。あれ確実に一般人の死人出てるよ。ジョン・マクレーンって正義のヒーロじゃなかったの? モスクワの人は怪我しても良いってわけ?
とか見てて最初思ったんだけど、だんだんと分かってきたのよ。

いや待てよ、そういやマクレーンって、別に正義の味方じゃねーなって。

1でも2でも4でもあの人、基本的に家族のために戦ってるのよね。特に1と2ね。

って思ったら、この息子との親子の絆をフィーチャーしたダイ・ハード/ラストデイ(もとい5)は、過去のシリーズ作品へのオマージュ散りばめまくりの映画だったわけよ。

証拠品にたどり着くための鍵をとりにいった高いタワーとか1のナカトミ・ビルだし、終盤の実は悪党だったコモロフを、そのことを知らないマクレーンが尋問するところとかは、1の悪党ハンスとのやりとりを彷彿とさせるし、ヘリコプターから紐つけて飛び降りるところとかも、消火ホース体に巻きつけてって、有名なシーンとだぶっちゃう。序盤のカーチェイスは4のカーチェイスだし、序盤の車を爆発させてってシーンとか、ウランを台車で運び出すところとかはなんとなく3かなって(これは強引なこじつけ)。そもそもしきりに「休暇中だ」ってのを言ってるのは、1のあれだもんねー。そういうシリーズ作品との類似点見つけてにやにやするのには最高の映画でした。

なんかまた1から見てみようかな。

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