身体が不自由な富豪と、貧困層の介護人との交流を描いたドラマです。
劇場公開時から気にはなっていたんですが、WOWOWで鑑賞。フランス映画だったんですね。
パリに住む富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすこともできない。フィリップと秘書のマガリー(オドレイ・フルーロ)は、住み込みの新しい介護人を雇うため、候補者の面接をパリの邸宅でおこなっていた。
最強のふたり - Wikipedia
ドリス(オマール・シー)は、職探しの面接を紹介され、フィリップの邸宅へやって来る。ドリスは職に就く気はなく、給付期間が終了間際となった失業保険を引き続き貰えるようにするため、紹介された面接を受け、不合格になったことを証明する書類にサインが欲しいだけだった。
気難しいところのあるフィリップは、他の候補者を気に入らず、介護や看護の資格も経験もないドリスを、周囲の反対を押し切って雇うことにする。フィリップは、自分のことを病人としてではなく、一人の人間として扱ってくれるドリスと次第に親しくなっていく。
ひょんなことから介護人となるドリスの、フィリップを「患者」ではなくひとりの人間として接する型破りな介護がぐっときます。またこれが実話をもとにしているってところがいいですね。ある程度脚色は入ってるんでしょうけど、実際にこんなことがあったんだってベースがあるだけで、説得力というか物語の納得度が全然違ってきます。人種や生い立ちが異なっていても、心のどこかで共鳴する部分があるっていうのは本当に素晴らしいです。
型破りな介護といえば、イブニングで連載されている「ヘルプマン」もなかなかのもの。漫画そのままじゃなくて、ヘルプマンのトーンで映画なりドラマにしたら面白いと思うんだけどなぁ。「老人介護」がテーマだとデリケートすぎて制作しにくんですかね。
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