田んぼの学校 2014 〜恵み編〜 に行ってきた!

2014/12/14に、宝酒造さん主催の田んぼの学校〜恵み編〜に参加してきました。田んぼの学校、1年の締めくくりです。
田植え編、草取り編、収穫編の記録は↓こちら。

宝酒造 田んぼの学校 | 環境活動 | 宝酒造株式会社

9月末に収穫をしたもち米を使って料理を作り、座学でみりんや料理酒、おせち料理のことなどを学んできました。

(この記事は、宝酒造提供によるはてなPR企画の一環です。後日DigiStyle京都で参加レポートがまとめられる予定です。)


以下、当日の様子です。

河原町御池の会場へ

過去3回と異なり、今回の会場は河原町御池のクッキングスクールでした。

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始業式を待つ長男と次男。料理を作ると知っているからか、楽しそうです。


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校長先生のお話を聞いて、恵み編、いよいよスタートです!

1限目

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1限目は、おとなと子どもはそれぞれ別の教室に別れて授業があります。子どもたちは、自分たちの作ったお米からできる(春ごろ予定)本みりんのためのラベル作り。おとなは、本みりんについてのお勉強です。


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おとなたちは「みりんの楽校」。本みりんについての色々を学びます。


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先生の丁寧な説明で、「本みりん」と「みりん風調味料」、「料理酒」と「料理用清酒」の違いを教えてもらいました。みなさん、違いはご存じですか?


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机の上には、試飲用の「本みりん」と「みりん風調味料」、「料理酒」、「料理用清酒」が並べられていて、先生の指示にしたがって味見をしてみました。違いがあるのは知っていましたが、実際に味を比較してみるのは初めて。料理酒ってこんなにしょっぱかったのかと驚きました。


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料理酒がしょっぱい(塩分2%程度)のは、お酒として飲めないようにすることで、酒税を免除されるためなんですね。料理に味付けするために入っているわけではなかったのか。ちなみに一般のレシピに書かれている「酒」は、料理酒ではなく清酒のことなのだそうで、料理酒でレシピにしたがっていたらしょっぱくなりそうです。最近は、一般の方がインターネットにレシピを書いて共有するという流れになっていますが、家の調味料が「料理酒」なのか「清酒」なのかで出来上がりの味がだいぶ変わりそう。そもそもレシピも、もしかしたら料理酒基準だったりするかもしれないわけで。料理酒に食塩が加えられているというのは、料理に対してのメリットはないと思うので、清酒を使うのが一般的という流れにならないかなと思いました。


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「本みりん」と「みりん風調味料」は、高野豆腐を煮た料理を食べ比べて違いを感じてみることに。「みりん風調味料」で調理した方は、中のほうが少しだけ固く、「本みりん」で調理した方は中までしっとりとした上品な仕上がりになっていました。ただ、味の方は「みりん風調味料」の方が甘くはっきりとした味になっていたので、これは好みの差が出そうだと思いました。


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と、おとなたちがみりんについて学んでいる頃、横の教室で子どもたちはラベル作り。どんなラベルを描いたのか、まだ私は見ていませんので、春に本みりんが発送されてくるのが楽しみです。

2限目

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2限目は子どもたちと合流して、料理教室。まずは先生のお手本を見て、これから何を作るものとその手順を学びます。


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作るのはこれらの品々。予想していたより品数が多いです。


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先生の講義を一生懸命聞く次男。はじめのうちは前のめりで聞いていましたが...。


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次第に体の姿勢が悪くなって...。


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先生が作るお手本からいい匂いがしはじめた頃にはこんな姿勢に...。「早く作りたい」とつぶやいてました。

と書くと、授業がつまらなかったように思ってしまいますが、そんなことは全然なくて、むしろ先生の話術で色々とためになるお話を楽しく聞かせてもらえました。長男も私も終始前のめりで聞いていました。
なるほどな、と強く思ったのは、料理ができたときに「今日は味が濃くなった」「薄くなった」「ちょうどよくできた」というお話をちゃんと子どもとしましょうというお話。そういう情報をちゃんと共有することで、食に対する知識が少しずつ深まっていくんですね。僕もご飯を作ることがたまにあるので、気をつけてみようと思います。


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先生のデモが終わったら、キッチンへ移動して、家族ごとに調理。備え付けのエプロンとバンダナを身にまとい、気合の入る子どもたち。「料理がんばるぞ!」


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包丁を使って、野菜を切ります。思わず「あっ」となってしまう瞬間もありましたが、適宜フォローを入れつつ、基本は子どもたちにやってもらう方針。そういえば、自分が子供の頃、料理を手伝うよと言って包丁を握らせてもらったとき、横で母がハラハラしながら「握り方が違うよ」「指気をつけてね」と鬱陶しいなぁと思うくらい声をかけてきたのを思い出しました。あの頃は、「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」と思っていましたが、いざ親の立場になってみると心配でならないですね。


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次男も包丁を使って野菜の下準備を手伝います。


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人参を切る次男。指に気をつけてね!指!指!


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計量スプーンで調味料も準備します。


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卵も溶いてだし巻きの準備もばっちり。なかなかの手つきでしょ?


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フライパンでいりこと大豆を炒っていい匂いがしてきたら、よけておきます。


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調味料をお箸の先に糸を引くくらいまで煮詰めます。


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先ほど炒めたいりこと大豆を合わせて田作りの完成。


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続いてだし巻き。手前から奥に巻く京風巻きに挑戦します。長男が超はりきってました。


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できるかな?という心配をよそに、器用な手つきでクルクルと卵を巻く長男。これは料理の才能を感じますね(親バカ)。


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卵を足す作業で次男も貢献してました。


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この後、お肉を焼いたり、白味噌のお雑煮を作ったりして完成。


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こちらがきじ焼き。ソースをいい感じに器に散らすことができました。長男からの「フランス料理風に盛りつけて!」のリクエストには応えられたかな。


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完成した料理をみんなで試食。美味しい美味しいとお箸が進みます。


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美味しかったんですが、実は手前のお雑煮、失敗してるんです(子どもは成功していると思っている)。きじ焼き用の合わせ調味料を、次男が間違えてお雑煮に入れちゃったんですよね...。どうりでちょっと辛いと思った。ただ、子どもたちは成功していると思っているので、これは僕の心の中にそっとしまっておくことにします。

3限目

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3限目は、京都府立大学の学生さんによる食育の授業。おせち料理についてのあれこれを教えてくれました。


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その中で、一番驚いたのが祝い箸の話。お箸の両端が使えるようになっている祝い箸ですが、これって片方は神様が使うためだったんですね。てっきりおせち料理を取るときに自分が食べている方を使わないためだと思っていた...。


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おせち料理について、ひと通り学んだあとは、学生さんたちが作ったというお節かるたを使って、テーブルごとにかるた大会。長男は6枚ゲットして、テーブルで1番だったようです。


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最後に、先生から「感想を言ってみたい人」と呼びかけられ、手を挙げて意見を述べる長男と次男。「おせち料理の意味は知っていたけど、お重にまで意味があるとは知らなかったのでおどろきました」というお手本のような感想を述べていました。


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ちなみに次男は、率先して手を上げた割に、途中で言葉に詰まってしまい、先生から助け舟を出されてました。言うことが決まっていないのに何故手を挙げたのか...。

卒業式とおみやげ

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最後に、始業式をやった教室で卒業式がありました。ひと家族ずつ丁寧に卒業証書を渡していただきました。


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会場を出るときにもらったおみやげは、もち米から作っていただいたお餅と、授業で遊んだ節句かるた、そして宝酒造さんのスパークリング清酒の澪。節句かるたはお正月におばあちゃんたちと遊ぶんだと、子どもたちは張り切っていました。

まとめ

5月の田植えに始まり、草取り、収穫、そして最後の食育の授業と、稲に対して向き合う機会をもらえたとても良い企画でした。どの回も、大人子ども問わず好奇心をそそられ、五感を刺激される体験をすることができました。自分を含め、食べ物に対する意識が少し変わったのかなと思います。
春に発送されてくるという、子どもたちが描いたラベルが貼られた本みりんが今から楽しみでなりません。その本みりんを使って、子どもたちと一緒に料理を作ってみたいと思います。