だいぶ前に買ってあった伊坂幸太郎さんの「火星に住むつもりかい?」をようやく読了。
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!
Amazon.co.jp: 火星に住むつもりかい?: 伊坂 幸太郎: 本
伊坂作品の中でも、僕が好きな「グラスホッパー」や「ゴールデンスランバー」に通じる魅力がある話でした。無実の人が周囲の証言や情況証拠(あるいはそういうものがなくても)によって、罪人になり厳しい処罰(処刑!)を受けることになる世界観。フィクションなんだけど、現実世界でも容易に起こりうる、というより起こっている話なのが、怖かったです。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/02/18
- メディア: 単行本
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