裏ニック・フューリー

シックス・センス」でお馴染み(何年前だ!?)M・ナイト・シャマラン監督の新作「ミスター・ガラス」を観てきた。
この映画、2000年公開(19年前!)の「アンブレイカブル」、2016年公開の「スプリット」に続く映画。特に前作「スプリット」はそういう前情報なく公開されたので、映画の最後に「アンブレイカブル」の役でブルース・ウィリスが出てきたときは、全国のシャマランファンは歓喜して小躍りしたものです。
スーパーヒーローのような能力を持った人は存在するのか? というサスペンスを軸に話が進み、シャマラン映画に期待されている最後のどんでん返しがあり、観たいものが見れて満足。
というか、映画の内容に関連して、ちょっとメタな視点になるけれど、スーパーヒーローを生み出し、世の中に広めていこうとしている狂人の役にサミュエル・L・ジャクソンが配役されてるのがすごいね。19年前はマーベル・シネマティック・ユニバースもなかったわけで、シャマラン、先見の明ありすぎでしょ。
しかも2019年は、「キャプテン・マーベル」「アベンジャーズ/エンドゲーム」「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」と、久しぶりにサミュエル演じるニック・フューリーが戻ってくる年なわけです。その年のオープニングに、サミュエルがこの役でこういうことをやるってのが面白い。
そいうえば、多重人格でその中のひとりが驚異的な身体能力をもつ「ビースト」になる人物をジェームス・マカヴォイが演じてるのだけど、彼は彼でX-MENシリーズで、車椅子に乗るミュータント、プロフェッサーを演じている。本作では、身体の不自由なく思う存分暴れているが、その彼を焚きつけるミスター・ガラスことサミュエルが車椅子に乗ってるのもおもしろいね。
本作でブルースの息子を演じている人が、「アンブレイカブル」に出ていた子役に似てるなーと思ったら、本人だったよ。19年、ちゃんと役者を続けていて感動するね。下手にブレイクして数奇な運命をたどる子役も多いからね。

映画の内容は色んな感想ありそうだけど、おっさんとしては、ブルース・ウィリスサミュエル・L・ジャクソンが同じスクリーンに映ってるのを見れただけで大満足でした。