隔たる世界の2人

Netflixで「隔たる世界の2人」を見ました。

いわゆるタイムリープものの短編映画(30分ちょっと)で、2021年のアカデミー賞短編映画部門にノミネートされている作品です。

ワンナイトを過ごした黒人男性が、女性宅から自宅に帰ろうとしたところ、白人警官に呼び止められえ、荷物検査を拒否したことを理由に取り押さえられ、その過程で殺されてしまいます。そこで目が覚める主人公。そこから色々な手を使って帰ろうと試みるも、毎回殺されます。逃げることはできないと悟った主人公は、白人警官と対話を試みて...という話。

テーマとしては2020年のアメリカであったジョージ・フロイドさんの死亡事件、BLM運動のきっかけになった事件を取り扱っています。

途中、「自分を殺そうとしている相手がいたら、私だったらそいつを殺しちゃうな」と言う女性に対して、自分はそういうことはしないと告げるところや、対話による解決の先に出てきた出来事に対しても、諦めずに向かっていくという暴力に訴えない姿勢がはっきりと示されていて希望がもてました。

取り扱っているテーマは軽いものではないですし、物語の展開も辛い部分も多いですが、全体的なトーンが明るく、ポジティブさや前向きさを与えてくれるような気がします。

www.netflix.com