節分

節分でした。

太巻きイワシを用意。イワシはうるめいわしでした。節分に太巻き食べるのもイワシを食べるのも関西に来てから知った習慣ですがすっかり定着してますね。会社での反応をみるとイワシの方はまだまだローカルの風習みたいですが。


海外だと魚の頭をそのまま食べるのって結構衝撃らしく、おやつに小魚をポリポリ食べる行為も欧米人が見たら悲鳴ものなのだとか。自分が昆虫食を見るような感覚なのかしら。ちなみに今回のうるめいわしの頭は食べておりません。

インヴェンション・オブ・サウンド

ファイトクラブ」のチャック・パラニュークの新作「インヴェンション・オブ・サウンド」を読了。
結論から言うと、すごく良かった(語彙がない)。
ショウビズの世界で効果音としての「悲鳴」を作っている女性と、幼い子供が行方不明になりダークウェブなどを渡り歩いて子供の行方を探している男性の物語。
ファイトクラブ」もそうでしたが、「現実」と「虚構」の間で「本物」とは「真実」とは何なのかを考えさせられる話でした。
途中のネタバレになりますが、いなくなった自分の娘(をCGで年を取らせた顔)によく似た女優を雇って、自分の娘の子供の頃のエピソードなどを台本として叩き込み、仮初の娘とのデートを楽しむが、自分の方の記憶があやふやになっていって、娘に関するエピソードを間違ってしまう、みたいな描写のところが面白くもあり怖いところでした。自分自身が体験したことも「記憶」という形で頭に格納されてしまったら、その正確性は保証されず、どんなに必死になってもどんどん改変されていってしまう。自分でブログを書いたりvlogを作ったりしていますが、最近は1年前、いや数日前のことでも「あー、そうそうこんなことがあったわ」「そういえばそうだったな」なんて感想になりがち。昔は自分が見たり聞いたりしたことはかなり正確に覚えていた自信があったんですがね...。高校の時の同級生を思い出して、顔は思い浮かぶけど名前が出てこなかったり、あるいは逆だったりね。それこそ「ファイトクラブ」を初めて映画館で見たときの、すごく衝撃を受けたという事実だけは覚えてるんだけど、ディテールはかなり失われてしまっているな...。