アンジェリーナ・ジョリーを主演にむかえた、クリント・イーストウッドの監督作。
ある日、仕事から帰ると息子が失踪、数ヶ月後警察から「息子を保護した」と連絡があり、出迎えに行ってみるとそこにいた子供は別人だったという話。その後、警察に何度も「あれは息子ではない、本当の息子を探して欲しい」と訴えるも、訴えは退けられ、それどころか精神に問題があるとのことで精神病院に入れられてしまう。これが実話だったというのだから余計に恐ろしいです。
1928年当時の女性の扱いの低さやロサンザルス警察の腐敗が、物語の骨格になっていますが、これをイラクとアメリカに置き換えて考えてみると面白いです。
自分たちの求めている平和、自治はこんなものではないと必死に訴えるイラクに、「どうせイラク人には自分たちでそれらを創り上げるのは無理」と頭から決めてかかり、平和や政府、軍隊を押し付けるアメリカ。映画の中では、反抗的な態度をとる女性たちを「コード12」なんて名前をつけて、問答無用で精神病院へ放り込んでいましたが、それに近いことも実際に行われているんですよね。
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