恋のゴンドラ / 東野圭吾

自身でもスキーを嗜まれるということで、「白銀ジャック」「疾風ロンド」とゲレンデを舞台にした本を出版されてきた東野圭吾氏が、この11月はなんと2冊もゲレンデを舞台にした本を刊行されます。 「疾風ロンド」の映画が11月26日公開なので、そのあたりとの…

BLUE GIANT 6

BLUE GIANTの6巻が発売。 若さが熱い。情熱が熱い。玉田が熱い。 僕も燃えてきました。 BLUE GIANT 6 (ビッグコミックススペシャル)作者: 石塚真一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/07/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (5件) を見る

火星に住むつもりかい? / 伊坂幸太郎

だいぶ前に買ってあった伊坂幸太郎さんの「火星に住むつもりかい?」をようやく読了。 住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が…

禁断の魔術 / 東野圭吾

東野圭吾さんのガリレオ新作。といっても、単行本の「禁断の魔術 - ガリレオ」に収められていた「猛射つ」を加筆・修正したリライト作。 ややこしいけれど、単行本と文庫本は以下のような対応になってます。 単行本 文庫本 虚像の道化師 ガリレオ 7と禁断の…

ラプラスの魔女

東野圭吾さん作家生活30周年の書きおろし新作。以下、ネタバレ含みます。 もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なこと…

満願 / 米澤穂信

2014年のミステリー年間ランキングで3冠に輝いた話題作。 捻りがきいているとか、あっと驚くトリックがあるとか、そういうのではなく、ものすごく上質な短篇集でした。ストレートなミステリ。 どの話も良いですが、一番ぞくっときたのは「柘榴」でした。母娘…

その女アレックス

書店で平積みされていた海外ミステリ「その女アレックス」を読みました。 被害者が加害者に、加害者が被害者に。章が進むごとに話が大きく転換して、読者の立ち位置が揺らいでいく作品でした。話は全然違うけど「ゴーンガール」も同じような感覚になったのを…

オトノバよろしく!

以前にはてなでアルバイトをしていた河上くんがヤンマガに連載している作品の単行本が発売されました! 会社に挨拶に来てくれたのでサイン貰った!嬉しい! お互い頑張ろう! オトノバ(1) (ヤンマガKCスペシャル)作者: 河上大志郎出版社/メーカー: 講談社発…

MASTERキートン Reマスター

MASTERキートンの新作を読みみました。 ブランク(っていうのかな)を感じさせない面白さでした。特に娘ユリコとの間のエピソードはぐっときました。たぶん僕に子どもができたからだと思います。 MASTERキートン Reマスター (ビッグ コミックス)作者: 浦沢直…

マスカレード・イブ / 東野圭吾

東野圭吾さんの新作「マスカレード・イブ」を読みました。最近文庫版が発売された「マスカレード・ホテル」の前日譚となる短篇集。ホテルに泊まる人の仮面(秘密)を軸に組み立てられた物語は、安定感あるクオリティで楽しめました。ホテルという舞台で、刑…

銀翼のイカロス / 池井戸潤

池井戸潤さんの半沢直樹シリーズ最新作「銀翼のイカロス」を読みました。土日で一気に。テレビドラマが大ヒットしたので仕方ありませんが、文中のシーンや台詞が堺雅人さんで完全脳内再生されて、秋に噂されているシーズン2のドラマを先行して見たような気分…

バイロケーション / 法条 遥

水川あさみさん主演で映画化されるということで、Kindleで原作を読んでみました。 バイロケーション(英: Bilocation)とは、超常現象の一つで、同一の人間が同時に複数の場所で目撃される現象、またはその現象を自ら発現させる能力を指す。「一身二ヶ所存在…

殺戮にいたる病

2chまとめの読んでおくべきミステリーまとめで見かけたのでKindleで購入してみました。 なんとなく、これは叙述トリックで最後にどんでん返しある系だなと思い、注意深く読んでいましたが、最後のどんでん返しまでトリックには気づけませんでした。 トリック…

疾風ロンド / 東野圭吾

出張最終日にちょうど発売された東野圭吾さんの新作。書き下ろしの新作が、単行本ではなく、いきなり文庫本が出るという珍しいパターンです。帰りの新幹線でさくっと読み終えることができました。 3年前に実業之日本社文庫から発売された「白銀ジャック」と…

キアズマ / 近藤史恵

近藤史恵さんの「サクリファイス」シリーズ最新作をKindleで。このシリーズ、文体というか文章のリズムが、自転車レースそのものを想起させて、読んでいると自分が自転車に乗ってどこかを走っているような気持ちになるんですが、最新作でもその読み味は健在…

祈りの幕が下りる時 / 東野圭吾

加賀恭一郎シリーズの書きおろし最新作。 悲劇なんかじゃない これがわたしの人生 極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜…

死神の浮力 / 伊坂幸太郎

子供を殺された夫婦と、死神の1週間の物語。 「俺は、そのことに気づいて、愕然としたんだ。愛おしい子供もいつか死ぬだなんて、そのことをまともに受け止められる親なんて、ほとんどいないはずだ」 死ぬのが怖い。夜、布団に入り眼をつぶるのだけど、自分や…

ホテルローヤル

直木賞を受賞した桜木紫乃さんのホテルローヤルを読みました。北海道の釧路にあるラブホテル「ホテルローヤル」を軸にした物語集で、1話目から段々と時間がさかのぼっていくという趣向になっています。全体的にじっとりでもさらっとでもない、しっとりしたエ…

不格好経営 チームDeNAの挑戦

最近話題の「不格好経営 チームDeNAの挑戦」を読みました。 DeNAにかける想いやDeNAの失敗と成功の歴史、プライベートのパートナーのことが、南場さんが目の前でお酒飲みながら思い出話を語るように書かれていて、ぐいぐいと引き込まれました。ちょうど僕が…

ハイスコアガール(4)

ハイスコアガール内の時代もすすみ、セガサターン、プレステ時代へと突入。 ストZEROとか懐かしい話題もちらほら。主人公の恋の行方も盛り上がって来ました。 ハイスコアガール(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)作者: 押切蓮介出版社/メーカー: スクウ…

テルマエ・ロマエVI

テルマエ・ロマエもついに最終巻。 最後ちゃんとオチがついて、良い感じで完結していたと思います。とはいえ、個人的には3巻くらいまでの単発読み切り形式のほうが楽しめました。 10月くらいからヤマザキマリさんの新連載も始まるようなので要チェックです。…

とめはねっ!鈴里高校書道部 11

望月さん、書道部辞めるの?どうするの?で終わった7巻の続き。展開は予想の範囲内だったけど、安定の面白さでした。それにしても、作品の性質上しかたないのでしょうが、単行本が出るスピードが遅いですなぁ。12巻は来春、つまり2014年春ですってよ。1年後…

ジョジョリオン 4

ジョジョリオン!ジョジョリオン 4 (ジャンプコミックス)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/05/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (35件) を見る1巻の冒頭で出てきてちょっと放置気味だった壁の目や、死体として見つかった吉良吉…

テラフォーマーズ 5

5/17に発売されていたのを見逃していました。うう。テラフォーマーズ 5 (ヤングジャンプコミックス)作者: 橘賢一,貴家悠出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/05/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (6件) を見るマーズランキング2位のアドルフがバリ…

夢幻花 / 東野圭吾

江戸時代には存在したけれど、現代には存在しないという「黄色いアサガオ」をめぐるミステリ。以下、少しネタバレあります。「定められた運命にどう向き合うか」というテーマが盛り込まれていて、読み終えたあと、さて僕は自分の人生にちゃんと向き合えてい…

神さまの言うとおり (1) ~ (4)

全5巻ですが、電子書籍で4巻までしかなかったので、とりあえずそこまで。 平凡な学生生活を送っていたところに、突然降り注ぐ厄災。授業をしていた先生の頭が吹っ飛び、そこからダルマが現れる。ダルマが唱える「だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜こ〜ろ〜ん〜だ!」…

64 / 横山秀夫

2013年最初の読書は、このミス2013年版で1位になった横山秀夫さんの新作「64(ロクヨン)」でした。 横山さん最近新作出ないなーと心配していたんですが、このミスのインタビューを読んだら、病気で体調を崩されていたそうです。一時は自分が書いた内容が思…

テラフォーマーズ 1〜3

昨年末に、友人から面白いよと勧められたので、3巻を大人買いして一気読みしました。このマンガがすごい!の男の子部門1位になった作品だけあって、かなり面白かったです。火星を温め居住可能な空間にするために放たれた大量のコケと"ゴキブリ"。数百年後、…

震える牛 / 相場英雄

都心で発生したある未解決殺人事件が、ショッピングセンターを経営する巨大企業や政界を巻き込んだ事件につながっていくというストーリーでした。 ありがちな話ではあるのですが、牛肉100%と謳っておきながら豚や鳥のモツを混ぜて添加物で味をごまかしたお惣…

進撃の巨人(9) / 諫山 創

ネタバレあります。8巻で盛り上がった壁の中の話から、急に話が変わっていてついていくのが大変でした。「巨人」は、個々の巻はかなり面白いんですが、全体のストーリーの大局観がまだふわっとしてるところがあるので、伏線っぽいところにちゃんと決着が付く…