サプライズ

別荘に集まった資産家の一家が、マスクを被った謎の集団に殺戮されるというサスペンス・ホラー。WOWOWで鑑賞。

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主人公のちょっとキャピキャピした可愛らしい女の子が、謎の集団に襲われてからは異常なサバイバル能力を発揮するというのが本作の見どころ。ホラーと若い女性ってのは定番の組み合わせだけど、敵に対してひたすら立ち向かっていく少女ってのはあんまりなかったのかな。ホラー映画といえば人の死に様のバリエーションもチェックポイントのひとつだけれど、本作ではミキサーかな。ミキサーをああいう風に使うのグロおもしろい感じだった。

戦う少女以外はあんまり見るところがなかったのは残念。血まみれになりながら戦う少女が見たい方はどうぞ。

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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

2014年の世界興行収入ランキング1位になっている「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」をiTunesでレンタルして見た。キャプテン・アメリカ、日本での成績はいまひとつだったようで。アベンジャーズを楽しめた人は十分楽しめる内容だと思うので、アメコミ映画が好きで未見の方はぜひ。

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前作の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」は第二次世界大戦が舞台になっていたので、本作もそうなのかなと勝手に思っていたけれど、本作は映画アベンジャーズから2年後という設定で、現代が舞台。映画「アベンジャーズ」のあとの物語。最新兵器もバンバン登場していて、アベンジャーズが所属しているシールドが内部から崩壊していき、キャプテン・アメリカとその仲間が孤立した戦いを強いられる。

アメコミ映画の中でも、キャプテン・アメリカは硬質な殴り合いによるアクションシーンが見どころのひとつ。武器にもなる「盾」で敵の攻撃を避けつつ、隙を見つけてぼこぼこ殴ったりするので、なんとなく「モンハン」っぽい(最近モンハンやってるからそう見えるだけかも)。

キャプテン・アメリカは、このあと「シビル・ウォー」が控えている。シビル・ウォーのアメコミ的概要については、Wikipediaに詳しく書いてあるので、そちらを参照。

シビル・ウォー - Wikipedia

アイアンマンとキャップが対立していくという話で、アイアンマン役のロバート・ダウニーJrもすでに出演が決まっているそうなので、楽しみ。権利問題解決してスパイダーマンも登場して欲しいけどどうかな。ソニー・ピクチャーズは、スパイダーマンの新シリーズが想定よりも伸びなかったからシリーズのリリーススケジュール見なおしているっていうニュースを読んだけれど、会社の垣根を超えてマーベル・シネマティック・ユニバースに参加することがトータルで見て良い結果になるんじゃないかと期待しているので、実現して欲しい。


俺はまだ本気出してないだけ

同名の漫画を原作とした堤真一主演のコメディ映画。WOWOWで。ちなみに原作は未読です。

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中年のおっさんが、仕事もせずに家で朝からゲーム三昧。父親から叱られるも意に介さず、高校生の娘にお金を借りて飲みに行ったりするダメ人間を、堤真一が好演してました。
濱田岳が演じている出版社の担当編集がすごく良くて、ああいう風に生きたいと思いました。

トランス

ジェームズ・マカヴォイ主演、ダニー・ボイル監督のサスペンス。WOWOWで。

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不思議な映画だった。
競売中に強盗に襲われ、記憶をなくした競売人の主人公。強盗団は、目的の絵を手に入れたと思ったのに、強奪したあとで入れ物を開いてみたら絵が消えていてびっくり。競売人をとっつかまえて絵をどこにやったか拷問にかけるんだけど、記憶をなくしているので分からなくなっている。そこで、催眠療法士(女性)が登場して、催眠療法で失った記憶を取り戻そうとする。徐々に明らかになっていく過去。と、ここまでは良かったんだけど、だんだんと絵の話から、競売人と強盗団のリーダーと催眠療法士の三角関係が主軸になってきて、おかしな方向に転がり出す。

WOWOWで見ていたら、競売人と催眠療法士のベッドインのシーンで、すごく大きなぼかしが入るのだけど、ぼかされている部分を競売人が見つめて「どうして僕の趣味が...」とか謎の台詞を発したりする。なんだこれと思って調べてみたら、どうやらそのシーン、劇場公開時はぼかしが入っていなくて、無毛状態の女性の陰部が映されていたらしい。主人公の競売人は無毛の女性が好みで、そのことを何故か催眠療法士が知っていた、というのが物語の謎をとく伏線のひとつになっていたのだけど、そこぼかしたらまったく分からないよ!

そこにすごく気を取られて、本編のミステリー的な展開にまったく集中できなかったのが残念。

きっと、うまくいく

話題のインド映画。WOWOWで。

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あちこちで良い良いと言われていたので、気になっていた映画でした。

インドの進学校である工科大学を舞台に、天才ランチョーとファンハール、ラジューの3人の友情を描いた物語。インド映画なので、歌も踊りもあります。「きっと、うまくいく」という邦題と、青春というキーワードから、感動系の物語が想起されますが、コメディ色強いです。もともとのタイトルも「3 idiots(3バカ)」だし。

音楽の使い方とか割りとドリフっぽくて、わざとらしいところもあるから、そういうのが苦手な人は難しいかも。僕はこういうノリの映画大好きなので楽しめました。

コメディなんだけど、インドが抱える現代社会の問題(学歴社会の闇)をちゃんと描いていて、インド映画の底力を感じました。

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ゴーン・ガール

ゴーン・ガール。イカした女。消え去ってしまった女。ベン・アフレック演じる主人公ニック・ダンの元から、「イカした女」である妻エイミーが「消え去ってしまう」物語。

5回目の結婚記念日の日、ニックが家に帰ると、リビングのテーブルが壊され、家にいるはずの妻がいなくなっている。慌てて警察を呼び、捜索を依頼する。妻エイミーは、彼女の母親が出版して大ヒットとなった「Amazing Amy(完璧なエイミー)」という絵本に登場するキャラクター・エイミーの元になった人物。世間からの注目は高く、テーブルが壊されていた現場に事件性をみた警察は、テレビ中継での記者会見を開き、エイミーの捜索を始めることになる。ところが、捜索が進むにつれ発見される証拠や顕になる事実により、妻は失踪したのではなく、夫であるニックに妻を殺害したとして疑いの目が向けられるようになる。

エイミーの捜索の合間に挿入される、エイミー視点の「ロマンチックな出会い」のシーンや、「激しく熱い恋愛」のシーン、そして、「すれ違いにより破綻していく結婚生活」のシーン。「ストーリー・オブ・ラブ」のような、既婚者の心をざわつかせていく展開は、居心地の悪さを感じさせる。

ニックが周囲から疑われていく映画の中盤で「これは実はこういうことなのでは」と、映画の観客が失踪の謎に気付き始めたとき、その謎はあっさりと明かされる。案外早い種明かしだなと思ってからの展開がすごかった。

映画の冒頭、妻エイミーを見つめながら、「君の頭蓋骨をあけて、何を考えているのかを見てみたい / ぼくたちはこれからどうなってしまうんだろう」と語るニックの心の声。物語が終わったあと、この言葉の意味がまるで違ったものに聞こえてしまい、背筋がぞっとする。その瞬間を演出する緻密な計算で組み立てられた作品だった。

Gone Girl

セッションズ

子供の頃に掛ったポリオによって、首から下が麻痺しているマークが、童貞喪失のためセックス・サロゲート(セックス代理人)を雇ってカウンセリングを受けるというお話。WOWOWにて。

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ものすごく語りづらくて重たいテーマなんだけど、明るく、若干コメディタッチで描いていて、笑いながら見ることができました。カウンセラー役のヘレン・ハントの体当たりの演技(アカデミー賞の助演女優賞の候補になってました)は圧巻だし、主人公から相談を受ける神父役のウィリアム・H・メイシーの軽妙な演技はほっと一息つける空気をもたらしてくれています。セックスカウンセラーを雇おうと決めたマークが、セックスに関する本を読みまくって知識ばかりが先行してなかなかうまくいかないというシチュエーションには思わず笑ってしまいました。

内容が内容だけに日本ではそれほど話題になっていませんが、新しいことにチャレンジしようと思える良い映画なのでおすすめです。