アメイジング・スパイダーマン2

新生スパイダーマン第2弾をWOWOWで。

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アンドリュー・ガーフィールド主演の新生スパイダーマンですが、ニュースを見る限り好調とは言えないようです。悪くない興行成績だと思うのですが、日本での人気はいまひとつなのかな。印象ですが。

サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演の前スパイダーマンシリーズが個人的には好きだったので、ガーフィールド版はちょっとなよっとしているというか線が細いなという感想でそこまでぐっとこないんですよね。監督が(500)日のサマーのマーク・ウェブで、きめ細やかな心理描写みたいなのを得意としていて、そもそもスパイダーマンは思春期の葛藤みたいなのがテーマになっている部分があるので、前シリーズに比べてそういうところをフォローして欲しいって感じなんですかね。

スパイダーマンがビルとビルの間を飛び回るシーンは、3Dをかなり意識した演出になっていて、これ映画館で3Dメガネかけてみたら臨場感あるんだろうなーとは思いました。ただ、そのシーンのスパイダーマンがもろCGという感じで、少し残念。敵キャラのエレクトロは、青色に赤色が混ざるキャラクター造形でかなり良い感じでした。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー

2014年に大ヒットしたマーベル作品。iTunesで。

宇宙人に拾われた地球人が、宇宙を舞台に活躍するアクション活劇。
魔改造されて見た目アライグマにされたやつとか、動く植物的なキャラクターとか出てきて、どのキャラクターも立ってるんだけど、少し間が抜けていてみたいなところは、今風のスター・ウォーズって感じだった。
マーベル・シネマティック・ユニバースの中の1作なので、今後アベンジャーズとかにどういうふうに絡んでくるのかが楽しみ。アベンジャーズに登場することあるんやろか。
(と思ったら、エイジ・オブ・ウルトロンの最後に、この映画の敵キャラ出てきてたので、可能性ありそう)

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僕らのミライへ逆回転

ミシェル・ゴンドリー監督、ジャック・ブラック主演の映画「僕らのミライへ逆回転」をWOWOWで鑑賞。
ミシェル・ゴンドリーらしい、ちょっと変わったハートウォーミングな映画でした。

僕らのミライへ逆回転 プレミアム・エディション [DVD]

とあるレンタルビデオ店で、トラブルにより磁気テープがダメになって内容が消えてしまった映画を、自分たちでリメイクして客に提供したところ、それが評判になって、次から次へと名作をリメイクしていくはめになるという話。リメイクと言っても手作り感満載で、どう見てもそのビデオ店の店員がやってるのは丸わかりなんですが、地元の人達はそのリメイク作品にぐいぐい引き込まれていきます。最後は、町の人まで巻き込んでオリジナル作品を作ることになるのですが、出来上がった作品のクオリティよりも、そこに関わることの楽しさや時間を共有する大切さが伝わってきました。高校生や大学生が文化祭で何かを作る時間に通じるものがある気がします。

ちなみに作品中に登場したリメイク作は↓YouTubeで見ることができます。くだらなくて良い。

www.youtube.com


LIFE!

ベン・スティラーが主演・監督を務めた映画「LIFE!」をWOWOWで鑑賞。

「虹を掴む男(1974年のアメリカ映画。西田敏行主演の「虹をつかむ男」ではない)」の翻案というかリメイク作です。

アメリカの伝統的写真誌「LIFE」で、ネガの管理者としてまじめに働くウォルターが、廃刊が決まったLIFE誌の最後の表紙のネガを受け取るために、伝説的写真家ショーンを追って冒険にでかけるという物語。
真面目だけど思いきりがなく、日々空想にふけっているウォルターが、自分の殻をやぶって冒険に飛び出す様子が爽快でした。その爽快感を高めてくれるのが、世界各地の美しい映像。息を呑むような風景の数々に見とれてしまいました。
グリーンランドでヘリコプターに飛び乗ったかと思ったら、海に向かってダイブしてサメに襲われ、火山の噴火を目撃して、高度数千メートルの山でユキヒョウを目撃する。ついこの間まで平々凡々の生活を送っていたウォルターが体験するのは、空想していた自分に匹敵するくらいの冒険です。ちょっと勇気を出して普段の自分とは異なる行動をとることで、今まで見たこともないような世界に飛び込めるのですよね。
最後のオチを含め、すごく清々しい気持ちになる一方で、雑誌が廃刊になり、多くの人材(主人公やヒロイン含めて)がクビをきられてしまっているということもまた悲しい現実としてあって、手放しにハッピーエンドでないところもまた「人生」なのかな。

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ベイマックス

話題のベイマックスを見てきました。イオンモールKYOTOのT・ジョイにて。


ベイマックス|映画|ディズニー|Disney.jp |

評判通りおもしろかったです。アナと雪の女王といい、ディズニーは今勢いがありますね。ピクサーじゃないディズニー映画(表現が微妙かな)のクオリティがどんどん上がっている印象です。

個人的にはマーベル・コミックの映画大好きなので、そういう面でも良かったです。
ただ、ストーリーもテンポも良かったけど、「泣ける」まではいかなかったかな。ちょっとタメが足りなかった印象です。好みだとは思いますが。

映画の最後でマーベル映画にお馴染みのあの人が登場して、マーベルファンに目配せしているあたりも気が利いていて良かったです。

インターステラー

クリストファー・ノーランの話題の新作を劇場で見てきた。良作な宇宙もの。昨年末は「ゼロ・グラビティ」があったので、年末は宇宙ものを見るという感じになっていくのかな。

ゼロ・グラビティ」が、自分たちからちょっと手を伸ばした先の「宇宙」だとしたら、「インターステラー」は遠く離れたところにある「宇宙」という感じ。CGや特撮の進化で、映像表現としての宇宙は大きく進化しているけど、物語としての進化はどうだろうと考えてしまう。

緻密に伏線を張り巡らせていって、物語のクライマックスで次々と伏線を回収していくノーラン節は健在なんだけど、ダークナイトインセプションほどの爽快感・充実感は正直なかった。といっても、不満足だったわけではなく。ストーリーテリングも、宇宙や惑星の映像表現も十分楽しめたんだけど、100%満足とは言い切れないもやもやした感じ。期待が高かっただけなのかどうか。本質的には僕の好きな「親子」の物語だし、もっと個人的にぐっときても良さそうなものなのだけど、どうしてだろう。

ひとつは、前情報から「ハードSF」だと勝手に勘違いしていたからかもしれないなと思った。最後の方、だいぶファンタジーだったし、伏線を回収していくところで、若干冷めてしまったのかな。「プレステージ」でも同じ感覚を味わったので。


以下、ネタバレ。


途中、マット・デイモンが突然登場して驚いた。事前にクレジットを知らなくて、調べてみたら、マット・デイモンの出演はノーランの意向で伏せていたらしい。意図としては、マット・デイモンほどの俳優が出ていることが、映画を見る前に分かっていると、どの役で出てくるんだろうと期待してしまうし、ストーリーの先読みに影響してしまうからだそうだ。狙っていた効果は確かにあったし、ダレそうな中盤がキュッとしまって良かった。

マット・デイモンベン・アフレックは、グッド・ウィル・ハンティングで注目されてから僕の中でセットになっていて、片方が活躍しているときはついもう片方の活躍を期待してしまう。そういう意味で、この年末に、ゴーン・ガールでベン・アフレックインターステラーマット・デイモンの活躍が見られて、合わせ技で満足度が高まったのだった。

インターステラー (竹書房文庫)

インターステラー (竹書房文庫)

悪の法則

リドリー・スコット監督、マイケル・ファスベンダー主演のサスペンスをWOWOWで。

想像力というのは偉大なもので、実際に目の前で起こる事象よりもはるかに感情を揺さぶることがある。例えば土管の中で楽しく遊んでいた子どもが、土管の両端が塞がれ中で孤独死をしてしまった子どもの話を聞いたあとでは、同じように土管では遊べなくなるように。

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「悪の法則」の物語自体はとてもシンプルだ。マイケル・ファスベンダー演じる弁護士が金に困り、麻薬の密売に手を出した途端、トラブルに巻き込まれ「悪」の法則で動く世界へと転落してしまう。

肝要なのは、「悪」の世界のルールが想像力によって補強されているところだ。絶対に切れないワイヤーを首に巻かれ、器具によってじわじわと締まり、頸動脈が切断されてしまう処刑方法の話。借金のかたに殺人ビデオに出演させられ、クビを切断された挙句、死後の身体を弄ばれる女の話。平穏な暮らしを営んでいるものにとっては、テレビや本の向こう側、自分とは関係がない世界の話なのだが、ちょっとしたことがきっかけでそちら側に転落してしまう。本作の弁護士に至っては、麻薬の密売に手を出したとはいえ、自分自身で何かをしたわけではない。悪事に手を染めた実感もないまま、悪の法則によって裁かれ、自分の愛するものまでも巻き込んでしまう。

憂鬱で後味の悪い作品だが、反面教師として善良でなければならないと強く思わせる物語だった。