ガリレオの苦悩

「ガリレオの苦悩」の方は、短編集。
先日テレビドラマのガリレオスペシャルでドラマ化されたエピソード2つも収められています。

ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩


短編のガリレオは長編よりも若干コミカルなテイストが強いので、楽しく読めました。
オカルト的な現象のトリックをを科学の力で解き明かす一方で、ダウジングが登場する話では、「神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない」と良いながら、ちょっぴりロマンチックな一面を見せたりもしています。
こちらの本でも内海薫が大活躍。彼女が登場して、シリーズの面白さが増してきた感じです。

聖女の救済

先日紹介した東野圭吾の新作2冊を読み終わりました。
一日中ガリレオの小説読んでいて、超満腹。

まずは、「聖女の救済」の方の感想を。

聖女の救済

聖女の救済

何に驚いたかって、テレビドラマオリジナルキャラの内海薫が登場している点。柴咲コウが演じていた役ですね。テレビドラマから逆輸入という形になっていますが、設定はテレビドラマと異なっていて、新人ながらも切れ者として描かれています。

女性の目線からの、観察、推理というのがシリーズの中で新鮮で、なかなか良かったです。

その内海が、あるシーンでiPodで福山雅治の曲聞いているというシーンがあって、なんか可笑しかったですね。実写版とのリンクを盛り込んだのでしょうが、なんか浮いてました。まあ、ファンサービス的に入れた部分だと思います。

今回の物語は、女性の情念とか、冷淡さとか、そういう部分にぞくっとしてしまう内容でした。