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夢幻花 / 東野圭吾

江戸時代には存在したけれど、現代には存在しないという「黄色いアサガオ」をめぐるミステリ。

以下、少しネタバレあります。

「定められた運命にどう向き合うか」というテーマが盛り込まれていて、読み終えたあと、さて僕は自分の人生にちゃんと向き合えているのかと考えさせられました。
主人公の男の子が、「大阪の大学」で「原子力を学んで」いて、東北の震災を受け「原子力の道を進むかどうか迷っている」というところが、大変親近感がわきました。僕と一緒じゃんと。
僕が大学を卒業したのはもう何年も前で、当然、震災の前なんですが、6年間学んだ原子力という学問を捨てて別の世界へと就職を決めたときは色々と悩みました。あのときもし原子力の世界に残っていたら、何らかの形で震災の影響を受けていたのだと思います。もし仮にそうだったとして、この物語の登場人物たちのような気持ちで自分の人生に向き合えるかどうか。ちょっと自信ないです。

ちなみに、この本の本筋は原子力とも震災とも関係ありません。

夢幻花(むげんばな)

夢幻花(むげんばな)