主人公のパットは躁うつ病、彼のお父さんは博打依存、ヒロインは夫を事故で失って精神的に不安定だし、主人公の親友は色んなプレッシャーに押しつぶされそう。
一見普通に見える社会でも、実は「ふつう」の人はいなくって、みんなどこか「へんな」ところがある。普段の生活では、その変な部分を上手に隠してるんだけど、それができない人たちは苦しんでいる。
そういう様子を「苦しい」とか「辛い」とかを押し出すんじゃなくて、もっとポジティブに、明るく笑えて、でもちょっとだけ心に何かが刺さる感じに描いているのがこの映画のステキなところ。
昨年のアカデミー賞で8部門にノミネートされて、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を獲った作品。ざっくり「ダンスの映画」くらいの前知識だったので、実際に観て、良い意味で期待を裏切られました。
監督のデヴィッド・0・ラッセルは、ジョージ・クルーニーと組んだ「スリーキングス」が印象に残っていて、そういえばあの映画も、ちょっと語りにくい、重たいテーマを軽妙な語り口でみせてくれるものでした。
最新作は「アメリカン・ハッスル」。「世界にひとつにプレイブック」に続いて今年もアカデミー賞に10部門ノミネートなんですね。今劇場でやってるのかな。ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンスのふたりも出てるみたいだし、気になってきました。
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