踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

「新たなる希望」とか、また映画ファンを舐めたようなサブタイトルつけていたので、正直劇場で見る気分じゃなかったんだけど、映画公開の前に放送されたTVドラマスペシャルが良かったので、見に行った。
結果、3よりだいぶ楽しめた。
いつものあの曲が鳴り始めて、これまでのドラマ・映画のハイライトシーンが次々流れるオープニングタイトルバックがかっこ良くて、ここで和久さん(ちょーさん)のシーンが何度か出てくるんだけど、色んなものがこみ上げてきて、いきなり泣きそうになった。やばかった。
中国から研修に来ているって設定の王刑事がすげーおもしろくて、この役者さんいいなーと思ったら、「クライマーズ・ハイ」ですごい演技を見せていたあの役者さんだった。役柄は違うけど、やっぱすごい役者の演技はすごい。

以下、ネタバレになります。

シリーズキャラクターを犯人のひとりにするという、シリーズ最後の作品じゃないとできない仕掛けで、サスペンスとしてなかなか良い感じだったんだけど、犯人が香取慎吾ちゃんで、スポンサーの都合かわからないけど、やたらとバナナ押してきて、見ているとシリアスなシーンなのに慎吾ちゃんがDoleマンになっている姿がオーバーレイしてしまって駄目だった。せっかくいい感じで盛り上げてるのに、くだらないおふざけで台無しにするのは良くない。

あと、予告編ね。「さらば、青島」ってテロップに、鳴り響く銃声、そして道に倒れる青島。テロップの文字は、映画の中身的に嘘はついてないし、銃声も本編で流れていたし、道にも倒れていたけど、いやそれ全然違うシーンだし。なんかああいう作りで内容をミスリードして観客を劇場に呼ぶって手法が、もはや飽きられて逆効果になったパターン(昔海外ドラマの予告編とかがそういうの多かった)なので、ちょっとがっかりした。

最後、すみれさんが登場するシーンも、相当無理があるんだけど、映画的な見せ場を作りたかったのかなと思って、まあそういうのもありかという気分になった。

って、なんか文句が多くなっているけど、映画は本当に楽しめた。

今回の決め台詞である「これは俺たちの事件だ!」も割と決まっていた(少なくとも3よりは)し、青島と室井が久しぶりにがっつりコンビを組んでいるのも良かった。