SABAKAN

Netflixで映画「SABAKAN」を視聴。80年代の長崎を舞台にした小学生の友情物語。主人公の子どもが成長して作家になったところ(草なぎ剛)から、過去を回想していくというあたりは、スタンド・バイ・ミーを思い出した(おそらくそういうところもオマージュっぽい)。

昭和の田舎の話、しかも小学生が主人公なので、やたらとレベルが低い下ネタが出てくる。昭和ってこんな感じだったなーと、まさしく同じ時代に小学生だった私は思うわけだが、今の子が見るとどういう印象になるのか少し気になる。

海のシーンで助けてくれた地元のお姉さんが、海から流れてきたゴミに書かれたハングルを読めたということで、ほんのりと在日韓国人という設定を匂わせる。彼氏っぽい感じで登場した金山くんも同じ(名前もそういう感じでつけられているのかしら)。そんな金山くんから「負けるなよ」的な声をかけられた竹本くんも、つまりそういうことなんだろうか。深読みし過ぎか。

竹原ピストルさんは、昭和の父ちゃんを演じさせたら今ピカイチですね。ああいうおじさんばっかりだった気がする。昔は。めちゃめちゃ雰囲気も出てて良いんだけど、唯一、子どもを自転車に乗せて歌を歌うシーンで、歌がうますぎてシーンが全然入ってこなかったのは僕だけかしら。あのシーンだけ急に歌手っぽさがでちゃった気がしたなあ。仕方ないけど。

この物語も「ともだち」を描いた話。最近、友情を描いた話によく出会う。