「推し」という病

オフィスにKMCの面々が見学に来てくれたので、基調講演?をすることに。
何を話そうかなーといろいろ考えたけど、自分を振り返ると大学1〜3回生の頃って働くことよりも、おもしろいことや人に対して興味があったよなーと思って、自分の人生の略歴をお話することにした。最近の大学生はみな賢いので、自分基準で考えてはいけなかったかもしれないが、まあ良かったんじゃないかな。
KMCの面々の中には、自分の長男も来ていて、そこだけ子どもの会社見学的な感じになっていたのがおもしろかった。写真も撮ったし、いい記念になったんじゃないかな。



久しぶりに読んだ新書が面白かった。「推し」という病。

すっかりメジャーな言葉となった「推し活」について、その言葉が指す範囲は意外と広く、また負の側面も多いというがよく分かる内容だった。

以下、印象に残ったキーワードなどのメモ。

  • 「メンコンはホスクラのキッザニア」
    • メンコンはメンズコンカフェ(コンセプトカフェ)の略。男性アイドルをプロデューサーとなって育成するというコンセプトの店が多く、店内の小さなステージに推しの店員を立たせるために、客がお金を使うという座組らしく、その形がホストクラブとほぼ同じで、ホストクラブの仕組みを風営法の枠組みの外で仕込まれるということらしい。
  • 「ホス狂い」
    • ホストに大金をつぎ込む人のことを指すらしいが、その中でも特に、それぞれのホストの中で一番の売上を作ってくれる客を「エース」と呼ぶらしい。エースになるためには月で数百万のお金をつっこまないといけないらしい。なんとなく、毎日通ってお金を使う、みたいなイメージが強いが、実態としては、ホストの売上の締め日の前日まで、日本各地で風俗嬢として鬼勤務をし、そこで稼いだお金を締め日の数時間でぶっこむそうだ。すごい世界だ。
    • ホスト、メンズ地下アイドル(メン地下)、普通のアイドル、と推し活の対象は色々あるが、「推しとやりたい」「恋人っぽくなりたい」人はホストにはまり、「一万人の中の一人として推しから指をさされたい」人はジャニーズとかの普通のアイドルにはまり、「10人のライバルを押しのけてお金で全部買いたい」人は地下アイドルにはまる、らしい。
  • 第3章では「アニメ、VTuber、声優、2.5次元のオタク」にはまる人の話
    • 「イン・ザ・メガチャーチ」の解像度が高まった
    • アーティストのグッズを身につけるという行為が「記号的自己表現」と表現されていて、自分がB'zやオードリーのグッズを身に着けてるのもこれなんかなと思った
  • 物販は、物欲とは違う、買うことに意味がある。喜捨。という表現が印象に残った
    • ライブに「好きだから行く」だけでは説明がつかないところ、なんとなく分かる(行ったら楽しいという気持ちと、遠くてだるいという気持ちの共存)
    • 推し(女性)と彼が写ったチェキを怒って切り刻んだというエピソード。ガーってちぎろうとしたら、おいそれと素手でひきちぎれるものではなく、手をけがして、結局はさみで切り刻んだという話
      • 高校時代、T先生が授業のときにジャンプを読んでいる生徒を見つけて取り上げ、取り上げたジャンプでバンバンと生徒の頭をしばいたあと、教壇に戻り、ジャンプを引き裂こうとしたが引き裂けず、丸めてゴミ箱にダンクしたシーンを思い出した