同期

今野敏による警察小説。警察小説と言えば横山秀夫かなと思っていたのですが、最近はこの方のようですね。

同期

"願いはただ、同期を救うことだけ。"というコピーに惹かれてつい買ってしまったのですが、予想を裏切らず、仕事を巡る熱い漢（オトコ）のドラマで一気に読み終えてしまいました。他の警察小説作品も読んでみないと。
踊る大捜査線で、青島刑事と室井管理官、和久刑事と警視副総監の関係に、心を躍らせながら感情移入していった人は、この本をかなり楽しめると思います。
若手の刑事が、ベテラン刑事と捜査を進めていくことで成長していく、みたいなプロットもオーソドックスではありますが、読んでいて爽快感があります。
作中では刑事という特殊な職柄もあり、生きるか死ぬか、みたいな話になっていますが、そんなに極端な話でなくとも、会社の"同期"というだけで特別な感情を抱く人も多いのではないでしょうか。
転職して京都に来たので、前職の同期とゆっくりと話をする機会はほとんどなくなりましたが、この本を読んで、久しぶりに"同期"でぶらりと呑みにいきたいなぁという気分になりました。