リバー、流れないでよ

「ドロステのはてで僕ら」に続く、ヨーロッパ企画の映画第2弾。「リバー、流れないでよ」を京都シネマで見てきました。初日ということもあって上映後の舞台挨拶も見れてよかった。

映画は、京都の貴船にあるとある旅館が舞台で、宿の従業員や客が2分間のタイムリープに巻き込まれてしまい、延々繰り返す2分間からなんとかして抜け出そうと奮闘するコメディ。前作の「ドロステ〜」では「2分後」の世界が映るモニターが登場していて、2分後の未来と現在の自分がやりとりをする不思議な感覚の映画でしたが、今回は2分間の繰り返し。劇中の2分間はリアルな2分間で、それぞれのシーンは2分間の長回しで撮られています。舞台挨拶でのこぼれ話では、2分に足りない、2分をオーバー、でそれぞれ撮影し直しになるらしく、現場では撮影が大変だったようです。

また、同じ時間を繰り返す、と言いつつも貴船の屋外を使った「ロケ」なので、実際の天候に大きく左右されていて、同じ2分間のはずなのに雪が降っていたり、ちょっと暖かそうだったりと、本来のタイムリープものだとちょっとあれって思うところはあるのですが「別の時間軸にのった」というひとことがあり、そこまで気にならなくなりました。むしろ天候が変わることで、また新たな2分間が始まったんだという雰囲気が出てよかったです。

繰り返したループは全部で36回。舞台挨拶のときにその回数を聞いて、3月6日生まれの私はビビっときました。舞台相聚後のサイン会で、脚本の上田さんに「誕生日が3月6日で、ループが36回って聞いてビビっときました!」と興奮して伝えましたが「....あー、何らかの符丁を感じたってことですかね...」と困惑させてしまいました。申し訳なかった。

何度か見ることで気づくこともありそうなので、もう一度見たいな。