先日友人から、急遽京都に引っ越すことになりもう京都にいます、という連絡があったので、近況報告なども兼ねてランチをご一緒することに。ご夫婦とお子さんで参加してくれました。懐かしい顔が見れて、色々と楽しい話をして、元気をもらえました。単純な私。ランチから帰っていると、家の近くで会社のスタッフすこんぶくんにばったり出会いました。ちょっと立ち話。いつもオンラインで顔見たり声を聞いたりしているけど、リアルで会うとなんかほっとします。
帰りに書店で「メジャー2nd」の23巻と、小説アンソロジーの「神様の罠」を購入。
神様の罠は、乾くるみさん、米澤穂信さん、芦沢央さん、大山誠一郎さん、有栖川有栖さん、辻村深月さんという豪華な作家陣の最新短編小説が収められている一冊。特に芦沢央さんは、先日読み終わった将棋の世界を舞台にした短編集「神の悪手」の世界観に通じる一遍になっていて、ちょうど読んだところだしと、買ってみました。
早速、その一遍「投了図」を読みました。コロナ禍によって壊れてしまった日常と、それに適応しようと懸命に頑張るも、世の中の不条理に憤り、その気持ちに折り合いをつけるためにとある行動を起こしてしまう男の話でした。この物語の男性のような気持ちを抱えている人は大勢いるんだろうなと想像します。早くワクチンが行き渡り、少しでも前の日常に近づいてほしい、そう思います。
寝る前に、Netflixで「8 Mile」を見ました。エミネムの出世作であり、世の中にフリースタイルラップバトルを知らしめた伝説の映画ですね。20年ほど前、最初にこの映画見るまでは、エミネムって大柄な黒人だろうと思ってましたが、実際は細身の白人で、当時の自分のラッパーに対するイメージが変わったのを覚えています。今見ても、貧困や差別、偏見から必死に抜け出そうとする若者のエネルギーを感じることができました。20年経って、むしろ今この時代の世相によりフィットしているような気もします。映画の冒頭、黒人の観衆のプレッシャーに気圧されて、ステージ上で何もできなかったラビットが、映画の最後、黒人ラッパーたちを相手に、ステージ上で縦横無尽にラップで大暴れして、最終的に尻を出すパフォーマンスをするところは痛快ですね。自分は枠をはみ出すことがなかなかできない人間なので、こういう枠をどんどんはみ出してぶち壊していこうぜというメッセージはガツンときます。