「オレバブ」シリーズ(Amazonによるとこう略すらしい)の最新作。
インターネット企業の買収劇がおもしろおかしく描かれています。これを読んでぱっと思い出すのが、ライブドアのフジテレビ買収劇。あの当時はなんとなくしか分からなかったMBOやホワイトナイトという言葉が、よりリアルに伝わってきます。
さすがにフィクションなので、現実社会でそんなことしたら大問題になるんじゃないのという風に物語は展開しますが、元銀行員の池井戸さんが書かれているということで、これくらいの騙し合いは金融業界では日常茶飯事だったりするのでは?と思わせる何かがあります。
また本作では、オレバブシリーズでフィーチャーされてきたバブル世代だけでなく、僕らロスジェネの世代にも光が当てられていて、読み終えると少し元気が出てきました。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/06/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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