スパイダーマン : アクロス・ザ・スパイダーバース

会社のスタッフと待ち合わせてMOVIX京都で「スパイダーマン : アクロス・ザ・スパイダーバース」を見てきました。ドルビーシネマ。

IMAXのオープニング(「針が落ちる小さな音や、飛行機の大轟音も〜」ってやつ)も好きですが、ドルビーシネマのオープニングも好き。特に「あなたが見ている黒は本物の黒ではありません / これが本物の黒」ってところ。あそこのドヤ感がたまらない。そこに痺れる憧れる。

まあそれは良くて、本編のスパイダーマンですわ。

前作の「スパイダーマン : スパイダーバース」がめちゃめちゃ良い出来で、今回もかなり期待していたのですが、その期待を軽々と上回る映画だったと思います。面白かった。映像表現は前作以上、かっこいいシーン、目を奪われるシーンが続きますし、音楽も前作に負けないくらい良い。

スパイダーマンってアメコミヒーローの中でも、精神が未熟な子供のヒーローって位置づけで(スパイダーマンもたくさん種類がいるのでこれに限りませんが)、親子の関係性、内面の成長がストーリーの主たるところに出てくるのですが、そこはなんとなく冗長に感じましたかね。いや、ダブル主人公みたいなものなので、描く必要があるキャラクターの内面が多すぎるって話かもしれない。

で、本作は2部作の前編と聞いてはいたのですが、ここで、終わる、のか!というところでパツッと終わってしまったので、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。いや、お腹はいっぱいになったんです。ただ一本の映画としてぶわーっと盛り上がるところがなかったんじゃないかなーと。あったとしたらスパイダーマンたちの追いかけっこのところなのかな。アベンジャーズのインフィニティ・ウォーとエンド・ゲームのときも、えーっここで終わっちゃうのーって思いましたが、サノス軍との決戦はめちゃめちゃ盛り上がりましたし、カタルシスを感じるシーンがてんこ盛りだったのでこういう気持ちにはならなかったんですよね。1年待つのは長かったですけど。

ざっくりした感想は、質の良い美味しい野菜中心のフルコースでお腹いっぱいになったものの、肉っぽいガツンとした感じはなかったなーという感じでした(なんの話だ)。決して満足していないわけではなく、家に帰って「マーベル・エンサイクロペディア」を広げて、映画に登場したキャラクターのアメコミでの立ち位置とかを色々読むのはめっちゃ楽しかったです。

www.spider-verse.jp

まあ前後編の「前編」だっていうのが自分的には良くなかったのかもなー。4時間位になってもいいから一本にしてほしかったかも? と後編を見てないのに勝手なことを書いてみます。

これで気になってくるのが7月に公開される「ミッション・インポッシブル」の最新作「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」ですなー。これも前後編ものなんですよね。果たしてどういう仕上がりになっているのか。公開が楽しみ。