BLUE/ブルー

早朝から会議、夜には全社の発表会とバタバタした一日でした。決め事などを色々と進めるのは心地よい一方で、本当にこの選択肢で良いのかというストレスもあります。なかなか大変。ニュースを見て、もし自分がこの人の立場だったらどうするかな、みたいなことを考えることがありますが、影響範囲が大きく責任も大きいものほど決断にかかるコストは高そうです(当たり前の話でした)。

Netflixで映画「BLUE/ブルー」を観ました。松山ケンイチさん主演の映画で、勝てないボクサーが主人公のお話です。

ボクシングジムでチャンピオンになれるかもと有望視されている選手を東出昌大さんが演じていたのですが、最初全然気が付きませんでした。東出さん、コンフィデンスマンJPでなよっとしたキャラクターのイメージとは真逆で、身体をがっちりと作り上げ、負けられない選手としての鬼気迫る演技がはまっていました。映画の演出もドキュメンタリー調というか、かなりリアリティを追求して、ボクサーの生活のリアルを感じられました。ボクシングのシーンも、パンチが当たったときに頭が後ろにパンと弾ける感じとか、かなり本物に近い形になっています。ヒロイン役の木村文乃さんの演技も良かったです。東出くんの部屋で、身体を迫られ、今日は生理だからと一回は拒むも、バスタオル敷いたら大丈夫じゃんと言われ、いそいそとネックレスを外そうとして準備をしようとするシーンがあるんですが、すごく良いシーンだなと思いました。映画の中では、その直後に大変な感じになるんですけどね。

映画のタイトルである「BLUE/ブルー」は、ボクシングの青コーナー、つまり挑戦者のことを示しているそうです。主演の松山ケンイチさんも、東出昌大さんも、そしてボクシングジムに入門してくる柄本時生さんも、みんなそれぞれの立場で挑戦を続けている「挑戦者」。スポーツ競技における「負ける」ことについて考えさせられました。試合の勝ち負けではない、何か。この映画ではボクシングが取り上げられていますが、すべてのスポーツ競技に通じるテーマだと思います。私も中学高校とバスケットボールをやっていました。弱いチームな上に、レギュラーでもなかったですが、それでも、放課後はほぼ毎日、週末も練習に励んでいました。この映画を観ていると、ただひたすらに練習に取り組んでいたあの頃の気持ちが蘇ってきました。