徘徊

朝からめっちゃ寒い。天気予報を見たら、今週ずっと冷え込むらしい。嫌だなあ。今日はまだマシな方なのだとか。朝、ベッドから起きるときに身体がずっしりと重い。週末の運動がこたえているよだった。情けないねえ。

今日発売の週刊スピリッツは「健康で文化的な最低限度の生活」と「私の息子が異世界転生したっぽい フルver」が良かった。

「健康で文化的な最低限度の生活」は貧困ビジネス編が完結。生活保護を食い物にする悪徳ビジネスと、それに立ち向かう役所の皆さんを描いたシリーズでした。シリーズ中に現実世界がコロナ禍になり、作中でもコロナ禍を盛り込んで(役所の状況や登場人物のマスクなど)、リアルタイムドキュメントを見ているかのような話でした。シリーズ終盤で知的障害の疑いが出てきた道夫さんの物語は胸を打つ結末になったなあ。小学校低学年の子が大人の世界を生き延びてきたみたいな例えがあったけど、ちょうど小1の子どもをもつ親としてはぐっとくる例えでした。

「私の息子が異世界に転生したっぽい」では、主人公の母親のセリフ「子どもが死ぬってたいへんなことだよ」が胸に刺さりました。本当にそうだよなあ。

夕方、オフィスで用事があったので、お昼休みの時間を利用してオフィスに移動。お昼ごはんは雑にコンビニのサンドイッチですませました。

オフィスでの用事を色々終えて、さて帰るかとオフィスを出ると、ちょうど目の前をパジャマ姿のご老人が新聞を胸の前に広げながらとぼとぼと歩いていました。見ると、下半身はオムツのみ。見過ごすこともできず、警察に電話をして指示をあおぎました。話しかけてお名前は伺えたものの、お家の場所とかは説明できそうになかったので、警察の到着を待つことにしましたが、ご老人が止まってくれず歩き続けるので、警察と電話で話しながら事故がおきないように一緒について見守っていました。すると、もうすぐ警官が到着というところで、ご老人がすっと曲がられて家の中へ。どうやらご自宅のようでした。その数分後に到着した警官に事情や私の名前などを伝えて、その場を離れました。いやはや、こういうときどういう行動が正しいのか正解がわかりませんが、とりあえず何ごともなくてよかったです。

家に帰って、ちょうどPodcastの収録だったので、この顛末について話しました。

収録後、録画していた月9ドラマの「ミステリと言う勿れ」の第2話を視聴。原作を読んで話を知っているので、大枠は知っていますが、第1話目同様に丁寧に作られているなという印象でした。第1話は、もともとマンガでも読み切りとして描かれているので、2話目以降と微妙に印象が違うんですよね。

ところで、この「ミステリと言う勿れ」は、主人公の整(ととのう)くんが、世の中の常識とされていることについて異なる角度から持論を述べていくというのが魅力のひとつなんですが、ドラマ化にあたってカットされていたエピソードがネットで少し話題になっていました。それがまさしく徘徊老人の話でして、マンガでは、施設で働く男性が徘徊老人を止めたり連れ戻すのに苦労していて腹すら立ってくるけどどうしたらいいのか、という質問に対して、オランダの認知症の人たちがくらす村のような施設の事例を出し、危険な道路や踏切もないエリアを自由に徘徊できるようになっていて、どこをどう徘徊しても誰かが連れて帰ってくれるそういう世界を作れないかみたいなことを言うのでした。

110番通報した際に、電話口で「事件ですか?事故ですか?」と聞かれたんですが、事件でも事故でもないんだけどなーと思ったんですよね。事件でも事故でもないんだけど、非日常的な事態に出くわした時、どうしたら良いか分からないことってあるんだよなあ。深く考えずに110番に電話して指示を仰ぐというのが解のひとつだとは思うので手札のひとつとしてもっておくことにします。


最近子供たちと見てめっちゃ笑った動画。お笑いコンビのメンバーが、YouTubeのAIに著作権違反と判定されないギリギリのラインの「トトロ」や「サザエさん」の曲を作るというもの。絶妙なアレンジと、ナンセンスな歌詞が最高でした。