ドント・ルック・アップ

朝、前夜の「あちこちオードリー」の録画を見ました。アンミカさん、フワちゃんのゲスト回。アンミカさんのお話、スピっているところはちょっとよくわからないんですが、何事もポジティブに前向きに受け止めるところとか、嫌な人に背を向けて逃げると追いかけられるので、ニコニコ手を振りながらムーンウォークして角を曲がってダッシュするって表現はなるほどなーという感じだった。あと、若林さんが、春日さんが明るくなったのはフワちゃんと付き合ってからだという指摘もなるほどという感じ。人にエネルギーを与えてくれる人っていますからね。僕もそういう人になりたい。が、それはそれで若林さんで言うところのあの世の住人、選ばれし人って気もするなあ。逆の視点で、自分に元気を与えてくれる人を見つけるのも大事だったりしますね。

オードリーといえば、春日さんがコロナ陽性ということで、心配ですね。あちこちオードリーは収録ストックがなくなったようだし、今週末のラジオもどうなるんだろうか。昨日今日で芸能界関係に感染者がぐっと増えた気もします。

うちの三男が通っていた学童からも、陽性者が出たけどその後保健所から何の指示もないという意図がよくわからない連絡が来ていて、つまり保健所からの指示がないと学童を再開しないってことなんだとは思うのですが、具体的にそういうことを書いてはいないですよね。謎い。


Netflixの「ドント・ルック・アップ」を視聴しました。レオナルド・ディカプリオジェニファー・ローレンス主演のSFコメディ。天文学者が偶然見つけた未発見の彗星が、軌道を計算したところ半年後に地球へ激突することが分かり、大統領に訴えたり、メディアに出て発表したりするも、みんな真剣には受け取ってくれず...というストーリー。

巨大隕石が地球へ激突するといえば、映画としては「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」が有名どころ。個人的には「ディープ・インパクト」の描写が好きで「アルマゲドン」ほどヒロイックにならず、来たるべき衝突のときを人類がどう迎えるのかを描いた作品でした。そういう意味では本作も同じスタンスで、彗星の衝突を描いていますが、インターネットの普及に伴ってSNSが発達し、コロナウィルス感染症の拡がりを経験して描かれた本作は、皮肉たっぷりに人類の愚かさを描いていました。特に、科学者の言うことを信用せずに、彗星なんかないのではないか、陰謀だ!と騒ぎ立てるところは、完全にコロナのときに起きた動きですよね。日本国内でもありましたが、アメリカではより過激に顕著だったのだと思います。「グレイズ・アナトミー」でも、日々コロナの前線で戦っている医師たちの前で、コロナの存在を真っ向から否定し陰謀論を唱える患者が出てくるという描写がありました。2万年以上かけて見つけた新しい星に向かっているのが富裕層の老人ばかり(女性だけ一部若そうな人たちがいたような)というのもアホらしくて面白かったな。子孫を残せないわけで、あと少し生きたら死んでいくだけなのに。

ディカプリオ演じる博士がワイドショーに出演して、突然ブチ切れて、彗星のことを信じようとしない視聴者にブチ切れるシーンがあって、そのブチ切れ具合が面白くて笑ってしまうんですが、この笑ってしまう行為こそ、現実に起きうること(真剣に訴えている人の滑稽さを笑ってしまう)なんだよなあと思うと、背筋がぞっとしますね。

またこの規模の人類が生き残るか絶滅するかという大いなる判断に、方法はあるのに人類のほとんどが意思決定にすら参加できず、意思表明もできないという現実も、こうして突きつけられると恐ろしくなります。我々は予め死を突きつけられても、その瞬間まで、ディカプリオ一家のように家族で食卓を囲み団らんするような日常を過ごさなければならないわけで。

とまあ、楽しく笑いながらも色々と考えさせられるところの多い映画でした。